behind tha ballは意識してするものではない

木曜日のレッスン、いつもとは別のプロが担当になった。以前にも一度担当になったことがあるが、アバウトで感覚的、あまり好きではない。今回のアドバイスは「もうスイング自体はできてきてるので、いろいろ考えずにしっかりフィニッシュまで振り抜くことだけ意識した方がいいです」。いかにもアバウトなレッスンだなと思ったのだが、高いフィニッシュを取る素振りをしてからそれを意識しながら打つ、というのを繰り返した。
今日の練習ではこれに加えて、ここ数週間取り組んでいる手元を低く前へ振り出すことを意識して打ち込んだところ、あることに気づいた。繰り返すうちに、フィニッシュで勝手に上体が後ろに反り返っているのだ。behind the ballを今まで知らなかったわけではないが、アイアンの場合、打ち込みたい意識によって上体が前に突っ込み、手元が詰まる、ダフる、というのが悪い時のパターンだ。特に意識してないのに、勝手に上体が反り返るというのは初めてだったのだが、それはまさに、上手い人のフィニッシュの形に近い気がする。考えてみればこれは当然のことで、フィニッシュまでしっかり振り抜くということは、フォローのスピードが上がるということで、そこで生まれる遠心力で体は前に引っ張られる。これを支えてバランスよく立つには、体を反対側に倒すしかない。これを繰り返すうちに、また、振り始める時にフィニッシュを意識することによって、そこで生まれる遠心力をイメージできるようになり、体がそれに反応して後ろに残るようになったということなのだろう。
今までそれに気づかなかったのは、自分のスイングはいかにインパクトで終わっていたかということだ。フォローの遠心力が無いので、それを支える必要も無い。なのに形だけbehind the ballを真似してみても、バランスの取れたスイングができるはずがない。behind the ballはあくまで結果なのだ。そして、これが自然にできると、そこがバランスの取れた上体の位置なので、手元が詰まるなんてことは、あるはずがない。アバウトで感覚的なプロが、「ほら、詰まらないでしょ」と何も考えてなさそうな顔で言ってたのは、そういう意味だったのだ。